2008年12月
DTM基礎講座
現在の作曲編曲、音楽制作においてコンピュータとDTM(特にMIDI)の知識は、必要不可欠なものとなりつつあります!
作曲家、アレンジャーを目指す方はもちろん、ヴォーカリスト、シンガーソングライター、ミュージシャンを目指す方も知っておいた方が断然オトクです! 今月はそんなDTM(特にMIDI)についてご紹介します!
DTM
DTMとはDesk Top Musicの頭文字をとった略称です。文字どおり机の上で音楽をつくりあげていく行程の総称だと思ってください。DTMの必須アイテムとしては、
コンピュータ、MIDIシークエンスソフト、MIDI音源、MIDIコントローラー、MIDIインターフェイス等が有ります。
以下にそれぞれの用語、機器の解説をしていきます。
コンピュータ
DTMの中心となる機材がコンピュータです。現在市販されているコンピュータは、IBM社に代表される
Windows OS(OSとはOperating Systemの略です。)機と
Apple社のMAC OS機の2種類に大別されます。当校では音楽業界の現状をみて、 Apple社のMacintoshコンピュータ(通称MAC“マック”)を教材として使用しています。MACもインターフェイスが
シリアルポート、PCIスロット、USBポート使用タイプ等の種類がありますので、周辺機器を購入する場合は互換性の有無に注意が必要です。
MIDI
MIDIとはMusical Instrument Digital Interfaceの略でミディと読みます。 日本語に無理やり訳すと“電子楽器間における数値演算方式情報規格”(よけい解りにくい)。
MIDIというのは、電子楽器の間で使われている共通のデジタル信号です。その楽器が
MIDI端子を備えていれば、
MIDIケーブルと呼ばれる接続コードを通じて
音の高さ、長さ、強さなどの音楽情報をやりとりすることができます。
MIDIシークエンスソフト
MIDI情報を記録したり、再生させたりするためのソフトウエアです。 プロフェッショナル現場でよく使用されているMIDIシークエンスソフトは
Digital Performer、Cubase シリーズ、
Logicシリーズ等です。
たとえば、Digital Performerはステップ・エディットがしやすくてマニピュレーター向きだとか、Cubase はわかりやすいから初心者向きだとか、アレンジの全体像が見えてアレンジャー向きだとか、Logicは何でもござれの強者で、譜面に強いからアカデミック系だとか、画面がでかくないと使いづらいから金持ち向きだとか(笑)、まあ各々特色があります。当校ではその操作性、汎用性からDigital Performerを教材として使用しています。
また専用シークエンサーもRoland MCシリーズ、YAMAHA QXシリーズ等、がありましたが今でも使っている人がいたら教えて下さい。
MIDIインターフェイス
パソコンはそのままではMIDI信号を送る事ができないので、
パソコンのソフトデータをMIDI信号に変える“通訳”が必要になります。その役目をするのが“ MIDIインターフェイス”です。
MIDIインターフェイスは、USBポートにつなぐタイプのものが多いようです。通常はソフトウエアの方でどのポートにつないだのかを設定しなければいけません。
値段によってスペックも様々で、1IN 1OUTのものから複数台つなげば数十台のMIDI機器をコントロールできるもの、
SMPTE、MTC等のタイムコードの送受信が可能なものまであり、財布の中身と相談して決めてください。
MIDI端子
MIDI端子には以下の3種類があります。
1.
MIDI IN:MIDI情報を受け入れる端子
2.
MIDI OUT:MIDI情報をはきだす端子
3.
MIDI THRU:その機器のMIDI INから入ってきた情報をそのまま次の機器に送り出す端子
MIDI機器をセットアップするときは、MIDI端子をまちがえて結線するとウンともスンともいわなくなるので注意しましょう。セットアップの基本です。
MIDIチャンネル
MIDI規格では、
一本のMIDIケーブルで16種類までの楽器を同時にコントロールできます。そのさい、各信号がどの楽器に送られたものなのかがわかるように区別する必要があります。
このため
MIDI信号には16のチャンネルが用意されていて、各々のチャンネルに全く別の信号を送ることができます。あらかじめMIDI機器を、どれかのMIDIチャンネルに割り当てておけば、そのチャンネルに送られてきた信号だけを認識します。 MIDI機器の受信チャンネルをOMNIに設定すると、すべてのチャンネル情報を受けることができます。(すべてのチャンネル情報を受けちゃって大変なことになります。)
MIDIコントローラーと音源モジュール
MIDIコントローラーとはMIDI端子がついたコントローラーのことです。ドラムセットの形をしたもの、管楽器の形をしたもの、ギターの形をしたもの等があり、まあみんなが一番よく使い知っているものは、
鍵盤とホイール等で入力するMIDIキーボードでしょう。
また、
音源モジュールとは鍵盤がついてないMIDI楽器のことで、 MIDI情報を記録したシークエンスソフトを再生するため、またはMIDIコントローラーから直接入力した情報を音にするために使います。
また1台の音源モジュールに異なるMIDIチャンネルを指定することで複数の音色を同時にプレイすることのできる音源を
マルチティンバー音源といいます。
MIDI書類(MIDIファイル)
MIDIシークエンスソフトでMIDI情報を入力し保存(SAVE)すれば、
MIDI書類として記憶されます。曲のタイトル等
わかりやすい名前をつけて保存すれば、作業を再開するときに“あれ?どれだったかワカンナイ?”ってことにはならないでしょう。
ハードディスクに保存するときは、自分の名前等のフォルダをつくりその中に保存するようにして整理しましょう。またフロッピーディスク、MOディスク等に
バックアップをとっておきましょう。 散らかったデスクトップ、散らかったハードディスクでは作業効率がおちます。以上、パソコンで仕事するための基本です。
また異なるシークエンスソフト間でも、MIDIデータのやりとりができるファイル形式が
スタンダードMIDIファイルです。例えば、Logicでつくったデータでも、Digital Performerで開き、再生・編集が可能なわけです。スタンダードMIDIファイル形式でのSAVEのしかたは、SAVE(保存、上書き保存等)コマンド、またはSAVE as(名前を付けて保存、別名で保存等)コマンドウィンドにて、ファイル形式をスタンダードMIDIファイル(SMF)に指定するだけです。また読み込むときは、まずアプリケーションを起動しOpen(開く、別の形式を入力等)コマンドにて目的のスタンダードMIDIファイルを指定するか、スタンダードMIDIファイルをアプリケーションのアイコンにドラッグ&ドロップしてください。
←Digital PerformerのスタンダードMIDIファイルアイコン
リアルタイムレコーディングとステップレコーディング
リアルタイムレコーディングとは、指定したテンポにあわせてMIDIコントローラーで入力する方法で、まさにレコーディング感覚!まあ楽器が弾ける人向きです。はやいフレーズが弾けない人には“テンポを遅くしてレコーディングする”とゆうズルワザもあります。
ステップレコーディングとは、ワンステップごとに入力する方法で、これまさにウチコミ!楽器が弾けない人向きです。ワンステップごとに鍵盤から入力する方法、数値で入力する方法等あります。
みなさんも自分のスタイルに合ったレコーディング方法、ズルワザをみつけてくださいな。
さいごに
以上簡単にしかもアカデミックに(笑)DTMの用語解説をMIDI中心に、ひけらかしてきましたが上記の他にも“知ってなきゃいけないこと”“知ってたら便利なこと”“すごい!そんなこと知ってんの!”ってことまで、MIDIに関するノウハウはヤマのようにあります。
また現在の作曲家、編曲家等音楽制作を仕事として目指す人にとって、MIDIは避けては通れない道です。まああせらず最初は基本からゆっくり身につけていってください。しっかりした目的意識をもっていれば知識やノウハウはいつのまにか身についているものです。どうしても今のうちにパソコンや機材をそろえておきたい人は電話、またはメールで相談して下さい。というのはお店のDTM機材はアマチュア用機材とプロ用機材の差がわかりにくく、またソフトゥエアとハードウェアの相性の問題等もあり、初心者には難解な事があまりにも多いからです。次回Myスクールの授業に参加したときに講師の先生、先輩たちに聞いてみよう!