第5回「ハイスクール ライブ」を開催
 
高校に入学したときは野球部にいました。でも、それを辞めたときに、他に何ができるだろうかと思ったんです。そんなときに音楽があった。ヒップホップが好きだったんですが、ミュージシャンが自分の音楽をカタチにする上で、レコーディングエンジニアのフィルターを必ず通らなくちゃいけない。単なる裏方じゃないエンジニアの存在を知ったんです。OSMを選んだのは、自分の姉が通っていたので。だから音楽をやるならOSMって決めていました。入学式で、卒業生の広沢タダシさんのライヴがあってビックリしたのを覚えています。
在学中は『明日への扉』に録音担当として参加したり、学内のミュージシャン系の友達とデモCDをレコーディングしたりしていました。当時教わっていた関西で有名なエンジニア、アルケミースタジオの北畑先生はよく覚えています。先生に教わったことが、卒業してから「あっそうだった」と思いだしたりしますね。就職活動のとき、とにかくレコーディングの仕事がしたかった。最初に受けたサウンド倶楽部で「ウチもプロツールスでのレコーディングを始めるから」と聞いたので、「学校でやっていたのでできます!」って。「じゃ、おいでよ」といっていただいて、すぐに仕事が始まったんです。
今はインディーズのレコーディングなどを担当しています。今、ボクのオススメは『イロメガネ』と『STGM(ステゴマ)』。これ、ブレイクしますよ。レコーディングでは、ミキシング次第で音がすごく変化します。できあがったとき、ミュージシャンから「いい音になってる」って言ってもらえるのがうれしい。今の目標は、まず神戸でがんばっているアーティストのイメージをカタチにできるレコーディング環境を整えること。個人的にはメジャーの仕事をやってみたいという気持ちもありますが、今のスタジオをもっと大きくメジャーにすることが最初のステップですね。