OSM『りんけんプロジェクト』で、沖縄ポップアーティストであり、プロデューサーでもある照屋林賢氏に認められ、米国アップル社が運営する音楽ダウンロードサイト『iTunes Store』から世界デビューした『モンゴルバンド』。そのギタリストであり、民族楽器やアレンジメントを手がけているのが、OSM在校生のビリグトさんだ。

イメージ▲「ボクにとって、アーティストとして表現することも、エンジニアとして表現することも、音楽をつくるということでは同じですから」と話すビリグトさん。 日本で自分にあった専門学校を探し続け、2年前にOSMと出会った。

日本、中国、そしてモンゴルにいるメンバー3名を中心に活動中。
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▲日本在住7年で、日本語はペラペラのビリグトさん。好きな映画は、『男はつらいよ』シリーズ。尊敬するアーティストは、美空ひばりさん。応援するスポーツ選手は、もちろん横綱、朝青龍関だ。
『モンゴルバンド』のメンバーは、ボクが日本、あとの2人がモンゴル、中国にいます。音楽をやり始めた最初は、かなりヘビーなロックバンド。でも、ロックをいくらやっても、それは外国の音楽。カバーに過ぎない。だんだんとモンゴルの伝統音楽で新しい表現ができないだろうかと考えるようになりました。活動を重ねているうちに、音楽づくりのひとつの方向として、音響を学ぼうと思ったのです。
しかし、モンゴルでは、スタジオの設備などに限界があり、学ぶなら日本だったんですね。日本では、日本語の勉強と、学校探しに苦労しました。ある時、東京で見学したTSMの姉妹校が、大阪にあることを知ったのです。見学に行ってみると、人も雰囲気も自分に合っている。ここならと入学を決めました。
OSMでボクが参加したかったのは、『りんけんプロジェクト』。照屋林賢さんは、沖縄の伝統音楽にロックやポップスを融合させて新しい音をつくっている。ボクの想いに近いと感じていたんです。
「そのままのモンゴルバンドがいい」
ボクらの音と想いを認めていただいた!
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馬頭琴やホーミーといった民族楽器とロックを組み合わせた『モンゴルバンド』の楽曲は、『iTunes Store』の運営者からも高い評価を得ている。過去に何度もCD化の話があったが、ビジネスのための表現はしたくないと断り続けてきた。
OSMの『企業合同説明会』に参加した時のことです。『りんけんプロジェクト』を手がけているステイミュージックの方と話をすると「参加してみないか」と誘っていただけたのです。林賢さんに初めてお会いした日、「音楽をやっているのなら、聴かせてよ」の言葉。そして「契約しよう」です。林賢さんは「音を変える必要はない。そのままの『モンゴルバンド』がいい」といってくださいました。そして、iTunes Storeからの配信が実現。日本のトップアーティストでも、配信されているのは5〜6カ国。林賢さんの音楽は、20を超える国々に配信されています。そこに、アルバム2枚同時に加えていただけるなんて、本当にうれしかったですね。
今年、いったんOSMを休学してモンゴルに帰り、PVの撮影やレコーディング、イベントなどに出演する予定です。秋には、沖縄で音楽祭が開かれますから、ぜひ、それに出演したいですね。それまでに、必ず日本に帰ってきますよ。

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