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中学生の時、建築士になりたかったんです。それで工業高校に入学して、建築を勉強していました。オーディオを触るのが好きだったこともあって、高2の時ぐらいから音響建築に興味をもちはじめて。それで「こっちの方が、おもしろそうだ」みたいな流れで、PAエンジニアへの夢が芽生えたんです。本校を選んだ理由は、就職率100%だったこと。就職先にいろんな企業の名前があったんでここに決めました。そりゃ両親は心配しましたよ。建築の道に進むといった時も反対だったし。でも一度決めたら聞かない自分の性格を知っているので、最後には応援してくれました。 |
同じ仕事を目指す友人たちとの出会いも専門学校ならではの貴重な財産。 |
入学してすぐ、学校に紹介してもらった音響の会社でアルバイトを始めました。学校のイベントにも参加したけれど、本当の現場で学ぶこともたくさんあると思ったからです。おもしろかったのは、MIDIを使った花火の打ち上げ大会。あんなに花火を身近で見たのも初めてでしたよ。学校では、チームをつくって、ホリプロプロジェクトの「HOP CLUB」のイベントで、PAを担当したりしていました。2年生のある時、教務の先生から、「ヒビノで研修生を募集している。行ってみないか」といわれたんです。本校と他校の生徒も含め、10人ぐらい研修生がいたんじゃないかな。で、最後まで残っていたのがボクだけだったです。 |
アルバイトで現場を体験していたことも研修での、評価のひとつだったという。 |
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すでに担当したコンサートが、矢井田瞳さんやロックオデッセイ、サマーソニックなどですね。自分の好きな音楽という仕事に関われてとても幸せです。ヒビノはメジャーアーティストが多いのですが、ボク自身はインディーズが好きなので、小さなハコでのライヴなんかもやってみたい。将来はPAエンジニアだけでなく、レコーディングや、アーティストのプロデュースなどもやれたらいいなと思います。だから今、できるだけいろんなことに挑戦して、今後の応用力をつけたいと考えています。 |