担当アーティストを、音楽の世界でトップにする。それが私の目標。
 
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声優
伊藤 さん
声優コース卒業
アニメ声優をめざしてOSMに入学した伊藤さん。学校ではナレーションやラジオDJなど、さまざまなジャンルを学び、興味も広がった。「今一番やってみたいのは番組のナレーション。バラエティからドキュメントまで、幅広く活躍できる声優になるのが目標です」。

 

高校卒業後は、声優の勉強ができる学校に進みたいと思っていた伊藤さん。OSMを選んだのは、オープンキャンパスがきっかけだった。「体験入学は楽しかったですね。そのときに特別講師として来校されていた声優の神山まさみさんの言葉も、すごく印象に残っています」。アテレコを初体験し、まったくうまくできなかった伊藤さんに、「今はできなくても、これから勉強していけば絶対大丈夫だから。あきらめずにやろうよ」と声をかけてくれたのが神山さんだった。「その一言が励みになったんですけど、実はその後にも神山さんとはつながりがあるんですよ」。伊藤さんはオーディションに受かり、OSM卒業後に声優プロダクションの(株)キャラに所属することが決定。その会社の先輩のなかに神山さんがいらっしゃったのだ。「入るまで知りませんでした。事務所で先輩方に教えていただける機会があるんですけど、そこでも神山さんに教わりました。体験入学でのことは、まだ言ってないんですけどね(笑)」。



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現在は家電量販店で行われる販売促進キャンペーンのMCを定期的にこなすほか、ラジオCMやキャラクターの声の仕事など、取り組むジャンルはさまざま。この春からは、岡山RSKラジオで放送されるラジオドラマ「夕やけの向こう」に小学生の男の子役での出演も決定している。「OSM在学中にラジオドラマは2回経験させていただきましたが、プロの立場でのぞむのは今回が初めて。1年間にわたってレギュラー放送されるので、やりがいも大きいですね」と意気込みを語ってくれた。収録現場ではプロデューサーからさまざまな注文が出され、「例えば『助けて』を5パターンやってみて、なんて言われることもよくあります」。注文に対してその場ですぐに対応できるチカラが、プロの現場では求められるのだ。

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「仕事以外のプライベートな時間でも、声優の勉強に役立つことがいっぱいあるんですよ」と伊藤さん。新聞や雑誌を読むときは必ず音読し、発声や発音を意識するのはもちろん、同じ文章を明るく読んでみたり、暗い感じでやってみたりといった工夫も。また街に出たときには、周りの人々が勉強の素材になる。「どんな役が来ても対応できるように、普段から人間観察は欠かしません。電車やお店などで気になる人がいると、ついつい目がいっちゃいますね(笑)」。健康管理にも気をつかい、家に帰ってからのうがいは欠かさず、のど飴もいつも携帯している。「大変なことも多いですが、続けられるのは自分の大好きな仕事だから。その自分の好きな仕事で、リスナーや視聴者に何かを伝えることができる喜びは、何ものにも変えがたいですね」。