音楽・ダンス・エンターテイメント業界とともに人材育成する学校

照明は裏方の仕事ではない。
光をつくる“アーティスト”であり光の演出家。

照明は裏方の仕事ではない。
光をつくる“アーティスト”であり光の演出家。

卒業生インタビュー

ステージライティングコース
(現:照明ライティングコース) 2008年卒
林良亮さん

林良亮

大阪城ホールをはじめ、全国のホールや全国のアリーナ、ライブハウスなどで数多くのアーティストの照明を手掛ける有限会社 魔法陣に就職後、独立。様々なアーティストの照明を行う。

仕事を始めたきっかけを教えてください。

高校3年生のとき兄の影響で洋楽のR&Bを始めとする音楽にハマり、「MTV」から流れてくるPVをずっと見ていました。その頃から音楽業界で仕事をしてみたいと思うようになって、その中でもカメラマンや編集の仕事に興味を持ったんです。そこでOSMのオープンキャンパスに行って、影響を受けたカメラマンや編集の仕事に触れたのが最初のきっかけでした。ですが自分には合わないと感じて……たまたま次に選んだのが照明だったんです。
本物のライブの照明オペレーションをするという体験授業で、緊張で手が震えたり上手くできるかとドキドキしたことを今でも覚えています。それと同時に、これを仕事にできたらきっと楽しいだろうなと思いました。この道に進むことを決めた瞬間でしたね。
もちろんプロになった今も緊張はします。ライブは「生」を伝えるので、それだけプレッシャーがあります。ミスはお客様にバレてしまいます。ですが、ライブを作っていく一瞬一秒がとても面白いんです。

学生時代で印象に残っていることはありますか?

学内のイベントで、好きなようにステージを作らせてもらったことですね。「どうせなら他の子がしていないことをやろう」と思いました。
照明のオペレーションって正解がないんですよ。それぞれの見せ方ができるし、そこがおもしろい。自分を表現するのは好きでしたし、それは今の仕事にもつながっている部分ですね。

仕事のおもしろさって何でしょうか?

私は、自分のしている仕事を決して裏方だとは思っていません。スタッフではありますが、光を作るアーティストであり「光の演出家」です。光の芸術を表現するというのは、形のない物づくりでもあります。
この仕事の面白さは、自分の見せたいものを表現できることだと思うんですよね。自分の表現が仕事になるって、こんな素晴らしいことは中々ないですよ。
コンサートの本番が終わってお客様が笑顔で帰っていく姿を見ると、そのハッピーな空間を作り携われたことにやりがいを感じます。また明日から頑張ろうと思える気力にもなります。お客様の中には「今日の照明よかったです」と声をかけてくれる方もいらっしゃいます。全てがやっていてよかったなと思える嬉しい瞬間ですね。

今は独立されてフリーランスでお仕事をされていらっしゃいますね。

この仕事でフリーランスというのは実はそんなに珍しいことではないんですよ。独立を決めたのは、一つの会社にいるよりももっと幅広いことをしたいと思うようになったからです。
照明の仕事は主に音楽・芝居・テレビに分けることができますが、私は音楽というカテゴリを中心としています。その中でももっといろんなものを見てチャレンジをしてみたいという気持ちを持つようになりました。
フリーランスで仕事をしているとまず一番に感じるのは、自分の評価がダイレクトという点ですかね。自分の仕事ぶりが良ければまた次の現場へと声がかかりますし、そうでなければ仕事は来なくなります。そうやって生まれた人脈の中で人とのつながりを大切に、毎回の現場で仕事をさせて戴いてます。

中学生や高校生、これから職業を目指す方たちに
メッセージをお願いします。

「とことん好きになれ!」ですね(笑)私も今でこそこんな風に言えますが、キリがないくらい嫌なこともありました。でも嫌だと感じるのは、その時の自分では力が及ばないからなんですよね。
自分のプライドがズタズタになったり、辞めてしまいたい瞬間があるかもしれません。それでも本当に好きなことなら続けられると思いますし、その先にたどり着いたときには心の底から仕事の面白さを感じることができます。私は今後も自分を表現するため、この仕事を続けていきたいです。

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照明ライティングコース